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ーご案内ー 第32回成人病(生活習慣病)予防講演会開催 | 東京国分寺ライオンズクラブ

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ーご案内ー 第32回成人病(生活習慣病)予防講演会開催

2015-05-16 | 成人病(生活習慣病)予防講演会 特別実行委員会,社会奉仕委員会

日時: 平成27年5月30日(土)

主催: 東京国分寺ライオンズクラブ 
開場: 午後1時30分
開演: 午後2時より午後4時 (講演90分、質疑応答30分)

場所: 国分寺Lホール(国分寺駅ビル8階) 定員150名

演題: 超高齢社会における脳と心の関係

講師: 杉原正子

 独立行政法人 国立病院機構 久里浜医療センター 精神科 医師

 (慶應義塾大学医学部 精神神経科学教室 助教(専修医))

講演要旨:「脳と心のつながりを理解することが、快適な生活につながります」

 かつてない超高齢社会に直面している日本では、認知症の人の割合も増加しており、その割合は、65歳以上の高齢者の約7人に1人と言われています。うつ病も、加齢とともにかかりやすくなる疾患です。これらの理解のためには、人の脳と心が深くつながっているということを認識することが大きな手助けとなります。

 認知症は、心や体に指令を出す脳の神経細胞の働きが悪くなって、記憶や学習などの機能に影響し、「請求書に応じて支払う」「内服薬の管理をする」などの日常生活に6か月以上にわたって支障を来たし続けている状態です。認知症には様々な種類がありますが、神経細胞が徐々に死んでいくアルツハイマー病も、脳梗塞や脳出血により脳の血管が詰まるタイプの認知症も、薬で進行を遅らせることが可能な場合があります。認知症の合併症として、うつ病のような症状や、抑制が利かない喜怒哀楽など、心の不調がみられることもあります。さらに、認知症の症状や進行には、生活、環境、周囲の理解度など、多数の社会的な要因が絡むと言われています。

 また、うつ病では、脳内で気分や意欲を管理している物質(神経伝達物質)の量や働きに異常が見られることがわかっており、薬が有効な場合もありますが、心身の疲労やストレス、ライフイベントが関与している場合も多く、行動療法や環境調整なども大切です。

 脳と心の密接なつながり―。それは、他の様々な病気や症状にも共通しています。この意味でも、超高齢社会においては、これまで以上に周囲の関わり方や社会的なサポートの重要性が高まっています。認知症やうつ病の予防には何が必要か、どのような時にどのように医療機関へ相談したらよいのか、治療や周囲のサポートはどうしたら良いのか、などを皆様とともに考えたいと思います。この会が、脳と心の深遠なつながりへの理解の一助となり、皆様のより充実した人生の実現のために少しでもお役に立てれば幸甚です。

 

杉原正子のブログ

~精神科医発、医療を考えるブログ。季刊詩誌「ゆすりか」に「ほうとうムスメの医学部日記」を連載していました!~  より引用